コ ラ ム / インタビュー

社内改革推進者養成コース
(旧名称:インターナル・コンサルタント養成コース)
修了者インタビュー

全日本空輸株式会社 人財戦略室人事部 ANA’s Way推進チーム
高野 弘樹 氏

社内改革推進者養成コース(旧名称:「インターナル・コンサルタント養成コース」)の第2期に参加いただいた全日本空輸株式会社 高野氏。
研修で学んだことについて伺いました。

「オリジナリティ溢れる研修」

:「インターナル・コンサルタント養成コース(以下、IC養成コース)」の第2期を受講していただいた高野さんにインタビューさせていただきます。
まず最初にご経歴を伺ってもよろしいでしょうか?

高野:現在、弊社では攻めのスピード経営と称し、イノベーションに取り組んでいます。私のチームの主な役割は、ANAグループの行動理念である「ANA’s Way」の様々なプロモーションを通じ、『挑戦し続ける人財』や『強い組織』作りに取り組むことで、世の中に新たな付加価値を提供し続けることができる企業になるための経営基盤を構築することです。

日常の業務では、「個人のモチベーション」や「組織の風土」といった目に見えないもの、形がないものをテーマに議論することが多いので、自分が伝えたいことを、相手の立場や第三者の立場からも理解できるようにわかりやすく伝えることが重要となります。一方で、組織の利害関係がぶつかるようなケースでは話が一筋縄に進まない訳ですが、そうした中でも、皆が本音で議論し、決定し、スピード感を実行していくためには、スキルや知識、そして経験が必要です。そうしたノウハウを身に着け、短期間ながらも経験できるのが「IC養成コース」の特徴だと思います。

:高野さんに参加いただく前の第1期にも貴社からはご参加をいただいていましたが、第1期の方からこのコースについてのお話はありましたか?

高野:第1期は2名参加をしていたわけですが、聞いていたのは「とにかく通常の研修と毛色が違う」ということでした。少人数で膝を突き合わせながら、単なるスキルを学ぶのではなくて、考えながら答えを見出していくことが多い、といった話を聞いておりました。

:10日間のプログラムになりますが、実際に参加していかがでしたか?

高野:第1期生から聞いていたとおりでした(笑)。一番感じたことを一言で言えば、ストーリー性が高い研修だということです。カリキュラムにある様々なスキル、手法については過去にどこかで聞いたことがあるものばかりでしたが、それらをわかりやすく流れで理解することができます。

「なぜ、このスキルが必要になるのか?」「どういう場面で使うのか?」、そういったことをケースバイケースで想定し体験をしながら、更に理解を深めていく。また、研修終了後も忘れずに学んだことを実践し、うまくいったことやいかなったことを次の研修までに整理し、皆で共有することでフィードバックをもらうことができます。結果として、多くのことを体得できたと思います。

「第二者」という視点

:10日間のプログラムで、2日間を5回に分けて受講いただきましたが、その中で特に良かったところはありますか?

高野:まずは第1単位、第2単位のプログラムが特徴的だと感じました。とりわけ「インターナル・コンサルタント」の立ち位置といった概念が印象的でした。

「インターナル・コンサルタント」に求められるのは、「第一者」でもなく、「第三者」でもなく、「第二者」の立場、視点に立つということです。言い換えますと、当事者でも、全くの部外者でもなく、事情をある程度理解している同じ会社の社員として、情熱や想いをベースに持ちながらも、少し距離を置いて客観的に物を見て、話を進めていくということです。大事なのは、この立ち位置を学べたことだと思っています。

これからは、そうした立ち位置を意識し、実践することがより重要になると思います。例えば、「個」という視点ではダイバーシティ、働き方改革といったキーワードがあり、また「組織」で言えば、縦割り組織の壁、イノベーションといった言葉を頻繁に耳にします。日本企業の共通テーマかもしれませんが、そうした課題と本気で向き合っている企業は、他社のソリューションを参考にしながらも、より「自分たちらしさ」を追求するはずです。そこで活躍するのが、知識と経験を持った同じ会社の第二者だと考えます。

:プログラムが終わったあとに職場で意識されていたということですが、コースを受ける前と後で変わったことはありますか?

高野:「インタラクションスキル」を意識的に実践しています。その中でも特に「本音を引き出すこと」です。

表面的な議論をいくら続けてもなかなか本質的な課題解決には至りません。本音を引き出してから本当の議論がスタートします。本音の議論を大事にしている人が増えると、周囲にも伝播します。つまり、企業文化にも深く関係していることを痛感しています。だからこそ、徹底的にこだわってやり続けていきたいと思っています。

:このコースは二人の講師がときには役目を替えたり、進め方を変えることも大きな特長ですが、それ以外でも各単位では毎回一人もしくは二人のゲスト講師を招き、カレントテーマや最新事例を学ぶ時間を設定していました。こういった様々な講師が教えるスタイルはいかがでしたでしょうか?

高野:講師が二人いる点はこの研修の特徴であることは間違いありません。きっと講師ご自身も本当は一人の方が進めやすいはずですが、そこを敢えて、二人で担当されていることには理由があると思います。バンドでいえばツインボーカルのように時にはハモり、時には漫才コンビのようにボケとツッコミ的な展開もあります(笑)。時には、講師同士が異なる意見を展開することもありましたが、いずれも説得性があり、ライブ感覚もあり興味深かったです。また、特定のスキル領域について更に深堀をしていくときは、専門性の高い外部講師をゲストで呼ぶ。専門性のところは任せるけれども、全体のストーリーは二人の講師が描いていく。この部分が理解を深めることに繋がりました。

チームとして成長できる研修

:来期が第4期になります。高野さんが修了されてから1年経ちますが「ここはこうしていたら更に良かった」というご要望はありますか?

高野:かなり好き勝手に意見し、質問させていただきましたので、こうすれば良かったということはありません。むしろ、振り返りますと、置かれた立場や向き合う対象が異なる他社の皆さんと一緒に学べたことが本当に良かったと痛感することが多いです。

しいて運営面で申し上げれば、参加人数がもう少し多ければ、さらに多様性のあるアドバイスや意見交換ができたかもしれません。

:今、チームという言葉がありましたが、期が終わったあとも同期会をされて、継続的に活動をされています。第2期はICLというチーム名で活動していますが、その活動の中で新しく感じたことはありますか?

高野:第3単位が合宿形式で一人一人の課題や悩みを共有化するとともに、参加者の人間性などをクローズアップする時間がありました。「同じ釜の飯を食う体験」ではありませんが、講師や参加メンバーとグッと近づく瞬間、機会がありました。そこから互いに踏み込んで意見をすることができる関係にもなりました。

:プログラムを終えて、変わった点は?

高野:明確に変わった点とまでは言えないかもしれないですし、まだまだ試行錯誤していますが、意見が拡散している場面や対立する場面に自ら入っていくことの抵抗感が少なくなった、ということは実感しています。

:10日間のプログラムの中では様々なケース・状況を想定してペアワークやグループワークを行いましたが、そこでの学びも今のお仕事に活かされているんですね。

最後にこれからどのように変わっていきたいかをお伺いできますか?

高野:すでに私自身がこの研修で学んだことを、周囲の同僚とも共有化し、活用できるように取り組んでいます。そうしたメンバーが中心となり、社内のあらゆる組織の壁を乗り超える動きを加速させることに加え、さらに社外との共創を促進するファシリテーターのような役割を果たす存在となることで、イノベーションが生まれる土壌づくりの一助になると確信しています。

:第3期にも貴社からご参加いただいています。期を跨いだ交流はありますか?

高野:第1期生から3期生のメンバーは席が近いので、あえて交流という感じではなく、日常でよく話をします。互いに協力して、上述の取り組みを実現していきたいと思っています。

:高野さんは、どんな方にIC養成コースをおすすめしますか?

高野:課題認識を持ち何かを変えていきたい、と考えている方にお奨めしたいです。特に、複雑で困難な課題と向き合っている方ほど、気づきが多いのではないでしょうか。決して、特効薬を学ぶことはできませんが、じわりじわりと時間をかけてでも粘り強く変えていく手段、マインドを学べるのではないかと感じています。

また、繰り返しになりますが、研修全体としてストーリーがありますので、学んだスキルをいつ、どのように活用するかを理解することができます。そういう意味では、例えばマネジメント力やファシリテーション力を向上させたい、といった方にもお奨めです。つまり非常に応用力のある研修と言えるでしょう。

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*お問い合わせはdiversity@jma.or.jp